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耕すことの四方山話

20 ウニモグトラクタ

ベンツのウニモグトラクタは万能トラクタです。

高速走行も可能で、運搬作業も器用にこなす100馬力級トラクタとして性能試験を行っても特に問題は認めらず、及第点のトラクタと評価しました。

しかし、この万能トラクタは大学の農場や開発局の事業所等には有用なトラクタとして納品されましたが、農家にはあまり好まれません。

つまり、何でもできることは、何でもできないと判断されてしまい、中途半端なのです。帯に短したすきに長し、と言った方がよいかもしれません。

トラクタの後部には三点ヒッチが取り付けられ一通りの農作業ができます。前部には排土盤が装備され、整地や除雪作業が可能。荷台が広くタンク等の搭載が可能。ここまで用途の多いトラクタは他にありませんから素晴らしいと考えられるものの、それぞれの作業は完璧とはいかず不満が残ります。みんなによい子になるのは難しいことなのです。

ドイツ人はこうしたトラクタを比較的好むもので、「日本人はドイツ人と同じく器用だから好む筈だ」と言われても、そう単純ではありません。

例えば、スラリタンクを搭載して草地にスラリインジェクタを施用します。自走式スラリインジェクタのようなもので正確な作業が可能です。しかし、タンク容量一・五トン程度では、すぐに終わってしまい、一日当たりの作業量は少ないものなのです。

規模の大きい農家には不向となると小規模農家となりますが、この場合は、経費負担が問題となります。何とか利用できる方法はないかと検討しましたが結局無理でした。大学農場や大きな工事現場などでは多様な利用ができるので重宝されました。

 

20-01 ウニモグトラクタ

万能トラクタとして面白いのですが、大規模農家が使用するについては、満足できません。器用さが生きる現場は限定されてしまいます。