2021年 上期 総合カタログ スガノ農機 株式会社
100/128

私は茨城県南西部の坂東市で、水稲62haと小麦55haを耕作する農業法人で農場長として働いています。地元の農業大学校を出て、有限会社ソメノグリーンファーム(SGF)に就職。ほかのスタッフが入れ替わる中、勤続17年目になります。最近の出来事といえば、18インチ2連の溝曳き用リバーシブルプラウをリバイブ(再生)しました!このプラウは私より“大先輩”で、入社したての頃、プラウ耕の感覚を身体に覚え込ませるために使い倒しました。でも、20インチ3連のリバーシブルプラウを購入してからは、使う機会が減っていました。弊社が、プラウを導入したのは、小麦の連作障害で立ち枯れ病に悩まされたときの打開策だったと聞いています。当時の畑作品目は、タバコ、大麦、小麦でした。その後、加工用バレイショやソバ、大豆も栽培しましたが、経営に合わせて整理を続けた結果、小麦のみとなりました。小麦のほ場づくりには、プラウが欠かせませんが、残念ながら使いこなせるのは、社長と私の二人だけ。2連の溝曳きを復活させたのは、後進の育成も考えてのことです。どういう風に起こしているかは溝曳きのほうが理解できますから。来年から緑肥(カラシナ)と大豆の作付けを予定していて、輪作体系にも取り組みますので、土づくりの基本であるプラウ耕を若いスタッフと学び直す機会にしたいと考えています。弊社の水稲事業は現在62haです。作付順にちほみのり、ときめきもち、コシヒカリ、にじのきらめき、とよめき、ほしじるし、とうごう3号の7品種で作業分散を図っています。代かき移植で60haを超えると田植えが7月に入ってしまい、結果的に収量が落ちてきます。今年は21haを乾田直播、0.3haを産業用無人ヘリによる湛水直播で行ないました。将来的に直播の面積を増やしたいのですが、気になるのは、乾田直播のほ場に生える雑草イネ(野生イネ)。この地域ではこれからも付き合っていかなければなりません。既に周りからは変わったことをしていると見られていますから、田植えに戻すのも気が引けますし、「プライドが許さないんだユーザーインタビュー ❹ <片岡孝介様>自動操舵だけでは真っ直ぐ起こせないから残念ながらプラウは社長と私の出番です。自動操舵だけでは真っ直ぐ起こせないから残念ながらプラウは社長と私の出番です。田植えに戻すのは、プライドが許さない!?将来的に直播面積を増やしていきたい後進の育成を目的に18インチ2連の溝曳きプラウを再稼働SGFのプラウマイスター育成機、RQY182TMS冬場に集中して行う暗渠の施工99

元のページ  ../index.html#100

このブックを見る