2021年 上期 総合カタログ スガノ農機 株式会社
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ユーザーインタビュー ❶ <児玉静雄様>勤めている頃から、機械を集めるのは道楽であり、趣味であり、僕の楽しみだから。勤めている頃から、機械を集めるのは道楽であり、趣味であり、僕の楽しみだから。祖父の代から数えて農家は私で3代目。宮崎市の中心部で水稲とキャベツ(裏作)の複合経営をしています。私は高校を卒業後、JA宮崎経済連に就職し、働きながら夜間の大学を出て、農業機械の営業技術職で54歳まで勤めました。農機メーカーの人たちと話したり、いろいろな提案をしたり、面白い仕事でした。農業の道に入ったのは結婚してからです。それまでは親も元気でバリバリ営農していましたが、機械作業を引き受けるようになり、早朝や、勤務後の夜中に代かきをすることも繁忙期には当たり前でした。自分自身で農業で実践しながら、農業機械を農家に提案するので、説得力があったようです。たとえば土の標本を水槽の中に再現して、硬盤層がどこに出来て、どのように破壊されるのか、サブソイラやプラソイラの効果を県内の農家に紹介することも随分やりましたよ。土に詳しくなれば機械が売れたので、新しい機械が出るたびに必死になって勉強しました。56歳の定年を前に早期退職し、念願の専業農家になって10年。農業は、今まで仕事で経験してきたことが生かせるので、楽しいですね。耕作地は自宅周辺に加え、父が市内の市街化区域外に求めた水田、車で30~40分離れた国富町の3カ所にあり、自作地と借地を合わせた約20haです。水稲は食用米(コシヒカリ・ヒノヒカリ)のほかに、焼酎醸造用の加工米(夏の笑み)を3月下旬から田植えをする早期栽培で、国富町では畜産農家(奥様のご実家)向けに8haの稲WCS(タチスズカ)を作付けしています。水稲は正直なところ、儲かりません。キャベツの収益がなければ機械すら買えないというのが現実です。自宅近くのほ場では、稲の収穫後にプラウをかけて、バーチカルハローで砕土整地し、石灰と鶏糞をそれぞれ散布した後にキャベツ苗を植えます。11月中旬~2月上旬に出荷する秋冬キャベツを最新鋭の機械技術に触れていれば自然と気持ちも若返る土を知らなければいいものは作れない深く起こせば、畝もビシッと決まる求める状態にするために作業中の調整は怠らない定植を終えた秋冬キャベツ19

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