2025年 総合カタログ スガノ農機 株式会社
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水 均平レーザーレベラー土水空気ほ場の不陸を是正①均平度合いが苗立ちを左右するほ場の不陸を是正②高度な水管理が可能水稲栽培で欠かせない水管理は、ほ場の不陸に左右されます。均平化されたほ場であれば水深が一定になるので高度な水管理が可能になります。大区画ほ場では緩傾斜にすることで、入水・落水の迅速化が図れます。水深のムラを解消全面での均一な雑草防除効果出芽が■っていても、地表に高低差があると入水後の水深が異なり、高い箇所では散布した除草剤の効果が劣る等、ほ場全面での均一な薬効が望めません。均平化することで水深のムラが解消され、除草剤による薬効のバラツキが解消されます。また、水稲の生育も■ってきます。乾土状態での均平化代かきの弊害を抑制し、環境保全にも適応代かきは一般的な水稲の移植栽培に欠かせない作業ですが、過度な代かきは作土層の団粒構造を破壊し、透水性を低下させ、空気が極めて少ない状態になり、イネ苗の活着不良や分げつ発生遅延の原因にもなります。また、代かき後の濁水流出により作土層の肥沃な土壌粒子の流亡や、粒子とともに河川へ流出した肥料成分による環境への影響も問題にもなっています。レベラーによる乾土状態での均平作業では作土層を“練る”ことがなく、 団粒構造も維持されるので、入水後の過度な代かきを抑制できます。水田の汎用化(畑地化)を阻害する過度な代かき作業乾田直播乾田直播では田面の高低の幅は±25mm以内が理想です。田面の均平精度が低いと播種深の高低差も広がります。田面が低い箇所では降雨後に滞水時間が長くなり、種子は酸欠により発芽障害が増加します。北海道内の同一ほ場で調査した結果、標高の低い箇所では苗立ち本数が137本/㎡(目標180〜230本/㎡)と少なく、収量は300kg/10a減収しました。水田水田水田ほ場の高低差〔青 : 20〜40mm低い ・ 黄 : 20〜40mm高い〕干ばつでの生育障害苗立ち良好な箇所苗立ち : 208本/㎡ 収量 : 632kg/10a地表に高低差があると、湛水部と露出部で薬効に差が発生し、複数回の防除が必要となりコストアップに繫がります。単粒構造の土壌対象区入水開始から 10分後入水開始から 190分後酸欠での発芽障害緩傾斜区(100mで2cm下がる)酸欠での発芽障害干ばつでの生育障害GPS-RTKによる測位データから図面化苗立ち不良な箇所苗立ち : 71本/㎡ 収量 : 332kg/10a均平化されたほ場は、雑草に対する除草剤の薬効が均一になり、必要最低限のコストで的確な防除が行えます。空気団粒構造の土壌103レーザーレベラーの効果

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