05 0 0−2−4−6−8−10−12−14−16−18−20−22−24降水量30(㎜)20体積含水量(㎥/㎥)0.3【g/㎡】 【%】 100 121 100 112 100 119 【cm】 【節】 【分枝/㎡】 程度 【g/㎡】 【莢/㎡】 【粒/㎡】 【g】 31.5 35.1 32.3 31.9 33.0 32.3 9月1日8月31日播種播種播種土壌の深さ(㎝)20140.60.50.40.224‐4【月・日】 【%】 11・09 84 スタブルカルチ 11・09 80 11・09 53 スタブルカルチ 11・09 64 12・06 40 スタブルカルチ 12・06 82 【月・日】 【%】 12・02 84 スタブルカルチ 12・02 80 2.5pF値2.01.57/107/117/127/137/147/157/1612‐1616‐202015 年にデータロガーにより深度 5cm(作土層上部:耕起層),15cm(作土層下部:ロータリ未耕起層)で測定【cm】 【節】 【分枝/㎡】 程度 【g/㎡】 【莢/㎡】 【粒/㎡】 【g】 30.2 28.7 7/207/217/227/237/247/257/264‐88‐127/307/318/14‐88‐12耕起法 慣 行 スタブル 2015スタブルカルチ貫入抵抗(kgf/c㎡)1020慣行慣行慣行《5cm》275 334 291 325 173 206 224 262 《5月30日》 《6月12日》1.9×10-6 1.3×10-62.4×10-51.9×10-6 1525308/28/38/48/5耕起前 耕起後●耕起法の違いが播種前後のpF値に及ぼす影響 〔pF値が高いほど保水性に優れる〕●耕起方法や深度の違いによる体積含水率 〔体積含水率が低いほど排水性に優れる〕中耕・培土■場内試験〔耕起法の違いによるダイズの生育,収量および品質〕 年度 耕起法 成熟期 苗立率 主茎長 主茎節数 分枝数 倒伏 根量 稔実莢数 整粒数 百粒重 収量 同左比率 検査等級 2013 慣 行 1.0 1.0 2014 慣 行 1.0 1.0 2015 慣行 8.5 8.5■現地実証試験〔耕起法の違いによるダイズの生育,収量および品質〕 年度 耕起法 成熟期 苗立率 主茎長 主茎節数 分枝数 倒伏 根量 稔実莢数 整粒数 百粒重 収量 同左比率 検査等級 2015 慣 行 3.0 3.01)倒伏程度は無(0)〜甚(5),検査等級(7.9mm 以上の大粒)は1(1 等ノ上)〜9(3 等ノ下)で示した 2)根量は2013〜2014 年11 月10 日に深度20cm まで, 1区0.48㎡ の2反復でサンプリング3)整粒数,百粒重,収量は5.5mm以上収穫前の様子2013スタブルカルチスタブルカルチでの耕起慣行慣行スタブルカルチ《15cm》57 61 50 55 41 58 45.8 44.5 43.5 49.9 24.1 29.7 15.3 15.7 13.8 13.9 14.2 14.6 48 61 - - - - ●土壌の透水係数【cm/sec】の変化〔高いほど透水性に優れる〕 年 度 2013 透水係数は17.5〜22.5cm の深度で調査●施工前後の土壌貫入抵抗値 〔貫入抵抗が低いほど柔らかい〕スタブルカルチ播種スタブルカルチ慣行《15cm》スタブルカルチ《5cm》26.9 40.6 20.1 27.8 - - 983 1143 981 1127 558 657 558 687 585 645 341 488 0.0 0.3 2.8 2.8 1.0 1.8 782 840 1.0 1.0 - - - - ●実施場所福岡県農林業総合試験場豊前分場(福岡県行橋市西泉)・現地実証ほ場●背景および目的北部九州におけるダイズ作は水田転換畑がほとんどである。水田転換畑における主な低収要因の一つはほ場の排水不良である。そこで、排水対策として、スタブルカルチによる深耕が土壌の排水性、ダイズの生育、収量に及ぼす影響を明らかにした。●試験内容慣行区では播種当日に深さ約12cmでロータリにより耕起。スタブル区はスタブルカルチ(スガノ農機MSC5FRK《=CM165CEAAG相当》)により、耕盤(地表から約20cm)表面を砕く程度に播種前の6月2日〜7月28日に深耕した。●栽培概要試験品種:フクユタカ条間:80cm株間:20cm(播種密度 12.5 本㎡)《2013 年・播種 7月16日》 15cm(播種密度 16.7 本㎡)《2014 年・播種 7月22日》 15cm(播種密度 16.7 本㎡)《2015 年・播種 7月30日》●結果および考察①スタブル区は慣行区より根量、稔実莢数、整粒 数が多く収量が多かった。②土壌層位別の硬度はスタブル区では深度12cm 程度から慣行区より柔らかかった。③透水係数はスタブル区が慣行区より高かった。④播種後の土壌が湿潤(pF2.0程度)であった 2014〜2015年の播種直後のpF値は、スタブル 区では慣行区と比較して,高く推移する傾向に あった。⑤2015年の体積含水率(97mmの降雨があった 8月31日とその翌日)は深度5、15cmともにス タブル区が慣行区より速やかに低下した。土壌層別の硬度は2013年11月10日に貫入式土壌硬度計により土壌貫入抵抗を測定20‐2424‐4深度約10cm の部分で測定706050401012‐1616‐2020‐24【g/㎡】 【%】 100 117 42まとめスタブル区は慣行区と比較し、土壌の排水性に優れ、根量増加により地上部の生育が旺盛になったことで、莢数および整粒数が多くなり収量が向上した。試験データ(福岡県行橋市)2013〜2015年スタブルカルチでの深耕によるダイズの増収技術 (福岡県農林業総合試験場豊前分場)※福岡県農林業総合試験場研究報告第3号より引用
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